「対等な関係性」がより良いものを作り出す。(Movie For Life名刺がついに完成)
2014/10/12
改めて感動です。
Movie For Life名刺がついに完成しました。
「人生を豊かにする映像」を作るをコンセプトに
「松本映像研究所」という屋号でスタートいたします。
最初の打ち合わせをした段階では正直名刺のイメージは固まっていませんでした。
それが、自分のイメージを上回る形で完成したことに、改めてデザイナーさんの
素晴らしさに感動した次第です。
今回お願いしたアシダ先生は「汲み取り力」が非常に高い方だと改めて思いました。
どれだけ「汲み取り力」があるかと言いますと、まず最初にボクが名刺のラフで
お願いしたのがこのイラストです。
ひどいよね(笑)
そんな状態にも関わらず、なんと裏面のデザインまで起こして
返していただきました。
自転車撮影のシーンのシルエットは全くお願いしていなかった部分です。
これはラフイメージだったので、よりリアリティを出すために写真を送らせていただきました(笑)
↑ ちなみにこれ今朝の写真ね(笑)
で、早速形にしてくれました。
かなりリアルに再現していただきました。
そして、屋外にも関わらず「靴下」の感じだったので、ここも後で
修正いただきました(笑)
細かいご要望まで聞いていただきまして誠にありがとうございます。
そしてついに完成いたしました。
最初の(雑な)手書きの状態からこのデザインが生まれるなんてことを
誰が想像できたでしょうか。
改めて「イメージを形にする」ということの素晴らしさを体験出来ました。
ロゴデザインのスタート時からそうだったのですが、正直「完成形のイメージ」が
ボクにはありませんでした。
今回アシダ先生にお願いして良かったと思える大きなポイントは
イメージが明確になるように、質問をたくさんしてくれた
この一言に尽きます。
普段、自分も映像の制作を「受ける側」として同じようなことに出くわす場面が
多いのですが、改めて自分が発注側になることでその大切さを実感いたしました。
「なんとなく、こういう感じがいいんだよな」
っていうのは誰しもあると思います。でも、それって漠然とした「頭の中にあるイメージ」で
知らない人に説明するのには非常に労力がかかります。
よっぽどの天才か超能力者でない限り、「人の頭の中」なんて分かるわけがありません。
その「頭の中のイメージ」を共有するために必要なことは「質問」という名の
コミュニケーションを重ねていくしかありません。
アシダ先生の場合、「デザイン」という力があるのはもちろんですが、ボクの頭にある
「漠然としたイメージ」というものを引き出すことを非常によく(辛抱強く)引き出してくれました。
ボク自身も最初に作る名刺だったので、妥協はしたくなかったのはもちろんのこと
デザイナーのアシダ先生もその気持ちに応えてくれたのが、今回の結果に結びついたと思います。
今回の制作にあたりアシダ先生とは友達だったとはいえ、きちんとお支払をいたしました。
ただ、そこで絶対に忘れてはいけないと思ったのが
「対等な関係」を築くということ。
関係性で言うと、「クライアント」と「制作」という関係になります。
一般社会の概念で言い換えると「お金を払う人」と「お金を貰う人」になります。
その概念で言うと、「お金を出す人=偉い人」という上下関係が生まれます。
ただ、それでは決していいものは作る事は出来ません。
もしもボクが「お金出してんだから、もっとアイデア出してよ」
なんて事を言ったとしたら(または思っていたとしたら)
デザイナーさんもそれを瞬時に(逆の意味で)汲み取って、「より良いアイデア」を
出そうというモチベーションはなくなったことでしょう。
このブログを読んでいる方の中には「お金を出して発注する側」の方もおられることでしょう。
実際にボク自身も数ヶ月前までは「発注する側」でもありました。
こうやって色んな立場の視点を経験して、大切にしたいと思うことは
「より良いものを作る同志」
であるということを大切にしたいと思います。
ボク自身が映像を制作する側の人間として理想として思うことは
「プロジェクトを通じてお互いが成長していく」
ということです。
今回この名刺デザインをお願いするにあたって、アシダ先生には多大な「信頼感」
が生まれました。
もしも、次に何かデザインをお願いする時はまたお願いしようと思います。
大きな会社になると、「今回はここを使って」「次はもっといいところを探して」
なんてことがあったり、もっと厳しい感じになると「コンペ」でなんてこともあります。
毎回毎回そうやって「ゼロベースからのスタート」を切るよりは、信頼のおける
パートナーと「より良いものを作る為に」という関係性が築けた方がお互いにとって
成長出来ると思います。
「それは理想論だよ」
という人はいると思いますし、実際に理想論だと思います。
でも、そうやって築けた関係性から生まれるものを想像した時に
ボクはワクワクします。
仮に発注側と制作側であったとしても「同志」として仕事を続けてきて、
10年くらい経った時に、一緒に飲みながら
「色々作ったけど、楽しい10年だったね」
なんて会話が出来たら、とても素晴らしいことだと思います。
(もちろんそこに至るまでは「結果」があるという前提ですが)
「お金を払ってるんだから偉い」「お金を貰ってるから言うことを聞く」という関係性を
捨てて、「より良いものを作る同志」として世の中がワクワクするようなアウトプットが
一つでも増えれば、とても素敵だな、という願いを込めてこの記事の締めくくりといたします。