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脱サラ動画クリエイター松本敦がお送りする「レンズの向こう側にあるワクワク」を届けるブログ

会社員を辞めて6年、ブログ更新を辞めて2年の43歳のおじさんはいま何をしているのか

   

松本さん、ブログもう書かないんですか?」20代のビデオグラファーのN君と飲んでいる時に言われました。昨日のことです。

確かにブログでつながっていた人達から見たら「更新止まる=存在しない」という感じに映るのかもしれないですが、ちゃんと生きてます。仕事もしてます。

N君には自分がいまどういう仕事をしていてどういうことを考えているのかというのを伝えましたが、もしかしたら世の中に3人くらい「あいつ死んだんじゃないだろうか」と思っている方もいるのかもしれないということで、その3人くらいに向けてせっかくなので勇気を出してブログ更新してみようと思います。

会社員を辞めるまでがこのブログのピークだったのかもしれない

最後の更新が2018年の1月なので2年ぶりに更新ということでおそらくもう誰も見ていないのではないでしょう。もう誰も見ていないという前提で自分の過去を振り返り整理するという感じでおそらく書いていくのでそんなに面白いものでもないかもしれません。それでもよろしければ最後までお付き合いください。

もしかしたらこの記事を最初に見る人がいるかもしれないので、ざっとこれまでのことを振り返ると僕は現在43歳で、2011年35歳から動画制作に興味を持ち始めて自主制作を始めました。ただ今のようにまだ動画制作に関するノウハウもほぼなかったので、独学で学んだことを自分の復習用としてブログに書き始めたところ、思いのほかニーズがあったようでアクセス数が非常に増えていきました。

もともと勤めていた会社には営業として入社して10年は地方を転々としながら、最後の4年間は本社部門にて販促等の業務に携わっていましたが、そもそも安定思考の自分は会社を辞めるという選択肢はありませんでした。

しかしブログを始めたことで外とのつながりが出来、今まで触れることのなかった「別の世界」に興味を持ち始めたのが2012年頃でした。そこから独立を目指して日々思うことや気づいたことをブログに残すことが毎日を生きるモチベーションになっていました。そして2014年についに会社員を辞め、フリーランスとして独立することになりました。

会社辞めるまでのプロセス記事はこちら

2011年から2018年まではコンスタントにブログを書いていたものの、なぜ2年間も更新を止めてしまったのか、その要因を自分のために振り返ってみたいと思います。

1「何者かになるまでの過程」が一番面白かった

漫画でも映画でも王道のストーリーではありますが、何もない平凡な人間が突如事件に遭遇して困難を乗り越えながら何かを成し遂げていくというその過程こそが一番面白いプロセスだったりします。漫画「左ききのエレン」なんてまさにそのプロセスを楽しむ物語です。

独立してからもアクセスがそこそこあったということもあり、継続はしていたものの書く記事といえば「こういうことしました」的な後日談っぽいことがあり、何か「大きなものに向かっての挑戦」という情熱が薄れていったのかもしれません。

2「動画制作」に関する情報が飛躍的に増えてきた

今でこそ「動画制作」というのは誰もが出来る時代でしたが、僕がブログを始めた2011年頃はまだまだ情報も少ない時代でした。だからこそ独学で覚えたことの一つ一つが誰かの役に立っていたことも多いと思いますが、今では若い方がすごいスピードでノウハウを発信しているということもあり、むしろこっちが勉強させていただいているという状況です。2011年当初はまだ動画制作をするカルチャーがほぼなく、「こういう楽しみもあるよ!」ということを伝えたいモチベーションがありましたが、すでにその環境が出来上がっている状態であえて自分が発信する必要もないだろうということがブログ更新が止まる理由だったかもしれません。

3 書きたいけれど書けないことも多い

会社員を辞めるまでというのは基本的に自主制作で土日を使って動画を作ることが非常に多かったものの、独立してからはクライアントさんの制作に集中するためにほぼ自主制作で動画を作るということは少なくなってしまいました。また独立したての頃はとにかく仕事がないと生活が出来なくなるので休日もほぼない状態で過ごすことが多く、気がつけば自主的に発信することが減っていました。

また仕事をしていく中で気づいたことや面白かったことも多々あり、その時の気付きや発見などを記事にしたら結構面白いこともたくさんあるのですが、クライアントさんが関わっている時点で企業秘密であったり抱えている課題などについては言及できないということも多いというのが現状でした。

おそらく上記3つの要因がなんとなく更新が止まる理由だったのではないでしょうか。

脱サラ43歳おじさんはいま何をしているのか

冒頭長々とブログを書けなかった理由をつらつらと書いて「オワコンおじさんの独り言」みたいな感じになってしまいましたが、「一旦区切りをつけてから再スタートしよう」というのが大きな理由です。6年経ってようやく仕事のペースみたいのが分かってきたということと、どういう生き方をしたいのかということを今一度自分のために言語化してアウトプットしてみます。

仕事において求められることが変わりつつある

会社員を辞めてから6年経ち、振り返れば本当に様々な業種のクライアントさんと接する機会がありました。もちろん依頼の入り口は「動画制作」ということからの出会いになるのですが、継続して相談をいただいている企業さんに提供しているのは「動画」というアウトプットではないような気がしてきました。制作物どうこうというよりは、「そもそもどういう方向性で行くべきなのか」というもっと事前の問題を一緒に考えることが増えてきました。

元は僕も会社員で「クライアント側」の人間だったので、費用対効果というのはやはりシビアに見てきたという経験があったからなのかと思いますが、「そもそもそれって何のためにするんでしたっけ?」というところを突き詰めて考えるのがすごい好きで、おそらく関係性ができたクライアントさんにはそういう会話をよく投げかけていたのかもしれません。新規のクライアントさんの場合はすでに「こういうものを作りたい」という決まったものを形にするというケースがほとんどかと思いますが、「そもそもこれって必要?」っていうところからスタートすると意外と結果に結びつくことも多いということを6年経って掴み始めた感じです。

自分はクリエイターではないと思う

タイトルに「脱サラ動画クリエイター」って書きながら何を言ってるんだと感じですが、仕事の役割が変わるにつれて何か言葉の違和感というものを感じはじました。そもそもクリエイターの定義をどう捉えるのかという話にもなりますが、僕が考えるクリエイターを言葉にすると「一定の修得されたスキルを元に、新たな創造をする人」ということにしておきます。そもそも独学での「つぎはぎで構築されたスキル」に特に目新しい「革新的なアウトプット」をしているわけではないので、クリエイターということを名乗ることが違和感だったのかもしれません。

強いて言うなら「情報整理人」?

まだ見ぬものを提示できるのがクリエイターだとしたら、僕はどちらかというとクライアントさんが欲しいと思うものを「一緒に探す」というスタンスの方が合っているような気がします。クライアントさんによっては「こういうのが作りたい」という具体的なものがすでにある場合もあるのですが、その作りたいものというのもたまたまたその担当の人が知っているものであったり見たもので、本来の解決すべき課題と実は離れているということも意外と多かったりします。

元々の社会人のスタートが営業だったので、伺った先でどのような問題があるのかということを抽出して課題作を考えるというのが今になって役に立っているのかもしれないと思うと、会社員として14年間勤めていたことは決して無駄ではなかったのかもしれません。

「動画を作る前」のことを整理していくことが多くなった今でももちろん手を動かして作ることもしますが、この「こんがらがった状態の情報を整理する」ということが自分的には性にあっているような気がしています。

以上のような感じで興味の対象が変わりつつあったというのが、元々始めたブログのコンセプトの中で書いて良いのかどうかという葛藤があり、ついつい2年間も更新を放置してしまったという現状でした。人の「頭の中の情報を整理」しているのに自分の頭の中を整理しないのはいけないと思い、いまこうして向き合って整理していってます。おかげさまでだいぶ頭の中が整理されてきました。

自分が掲げた看板にしばられる必要はない

もしかすると気にしているのは自分だけかもしれないけど、このように書いてみるとと自分が作ったブログに自分が縛られてきたような気もしてきました。「こうでなければいけない」というルールを作るのは大事かもしれないけれど、それが足かせになってしまってはもったいない。ラーメンの専門家だって時にはカレーが食べたいことがあるように、人間は自分が掲げたものでも飽きる時はあるしいつもとは違うことをしたい時もあるかもしれません。もうちょっと自分にやさしく生きてみようと思います笑

「心の感度」を鈍らせないためにやっていること

2年くらい前に仕事が重なって精神的にもかなりしんどくなってきた時期がありました。そもそも幸せになるために仕事をしているのに、プライベートがしんどくなるのはなんか間違っているのではないかというところから、「心が喜ぶ時間」というものを意識的に作るようにしました。

43歳という年齢は非常に微妙な年齢で、もう若くはないけれどまだ先も頑張らないといけなかったりします。でもあまりにも仕事に没頭してしまうと「心の感度」がさがってしまいます。

そこで会社のプロジェクトとして「OutSeekers」というブログを立ち上げました。これは僕のように仕事に追われているような人が「週末だけでも何かにハマれる時間があれば人生の幸福度が上がるのではないか」という仮説の元、色んな趣味に取り組んでみるというブログメディアです。

ここで僕は昔大好きだったラジコンに再び触れました。子供の頃に憧れていたけど当時買えなかったタミヤのビッグタイヤラジコン「モンスタービートル」です。

ブログ記事:タミヤ 「モンスタービートル」は1986年に戻るデロリアンだった

この記事をきっかけに「そういえば昔好きだったものっていっぱいあったな」というところから色んな「好きだったこともう一度やってみようキャンペーン」が始まりました。

ミニ四駆のコースをプラダンで作ったり

プラダンでミニ四駆コース自作
ブログ記事:ミニ四駆ブランク33年のおじさんが制作費400円で自作コースを楽しむ

再販されたワイルドミニ四駆を大量に作り出したり

ワイルドミニ四駆

ブログ記事:ワイルドミニ四駆「ランチボックスJr」はプラモ作りの入り口として最高かもしれない

このあたりから「自分の好き」の性質が徐々に見え始めてきます。多分自分の場合は動画制作も好きですが「立体造形物」も好きだったということがだんだん行動を通じて見えてきました。ここからまた路線が変わり今度はDIYにチャレンジし始めます。

近づくと光るポスターディスプレイ

ブログ記事:近づくと点灯「人感センサーライト」応用のポスターディスプレイ

このあたりから自分の中にあったリミッターが外れていったぽく、今度は地味な電源タップを塗装したり

電源タップをインダストリアルで男前な雰囲気にリメイク

ブログ記事:電源タップをインダストリアルで男前な雰囲気にリメイク

ヒーターをミリタリーテイストにリメイクするという謎の立体造形物作りにハマり

ヒーターをリメイク

最近はプラモデルの汚し塗装にハマってます(←いまココ)

ストームトルーパーの汚し塗装

動画は現在Yahoo!Creatorsにて発信しております。

これも言い漏れていましたが、現在Yahoo!Creators Programにて動画を配信させていただいております。上記に書いたような現在の僕の性癖全開の動画をアップしておりますのでYahooアプリをお持ちの方、こちらから是非フォローもお願いいたします!

 

好きなことにハマると仕事がうまくいく?

ラジコンやったり、プラモデル作ってる部分だけ切り取られてしまうと遊んでいるように感じる人も多いかもしれません。(実際遊んでいるだけですが)もともとは自分の気持ちのリフレッシュで始めたものではありますが、実はこれが仕事にもつながっていることに最近気づきました。

これは完全に後付けなのですが、何か興味あることに実際に取り組んで「没頭」することで自分なりの「ハマるツボ」を頭ではなく体で理解できるようになります。これがどう仕事に役立つかというと、動画に限らず「コンテンツで誰かの行動を促す」時のヒントになることに気づきました。

例えばプラモデルの汚し塗装もほとんどやったことがなかったので、YouTubeで汚し塗装の方法というものを色々見ていると自然と「やってみようと思う動画」と「丁寧に説明しているのに難しそうに感じる動画」というものがあることに気づきました。これを広告に置き換えると前者が「いい広告」で、後者は「正しいけれど行動を促せなかった広告」ということになります。

プラモデルの汚し塗装をやりたいと思った人が実際に行動を移した動画がこちら

せなすけさんのYouTubeです。この動画を見て速攻で「シタデルカラー」を買うという行動に移しました。

自分が行動に移した「理由」を分析することでコンテンツのツボが見えてくる

ここですごく大事なポイントなのが、自分が「なぜ行動を促されたのか」という理由を「要素」として抽出することです。この動画を見た上で僕は以下の理由を要素として抽出しました。

  1. 「すべて筆塗り」というキャッチ →エアブラシとか特殊な道具を揃えなくていい
  2. 完成形のクオリティが素晴らしい → やってみたい原動力
  3. シタデルカラーを買えばできる → 最低2つあれば再現できる

この3つのポイントが自分の行動を促した大きな要素でした。実際に自分が「プラモデルを作ってみよう」と前のめりになることでこの要素は発見することができましたが、おそらく仕事でも大事なのが自分自身がその「ユーザーだったらどこのポイントでハマるのか」または「行動を起こしてみようと思うのか」という視点、言い換えると「想像力」だったりします。自分がどういう思考プロセスで行動に至ったのかということを説明できればコンテンツを作る上でも説得力が非常に増してきます。

多くの企業が誰かの気持ちを動かして行動を促したいと思う以上「自分自身の気持ちがどう動くのか」というのは必ず知っておいて損がないですし、どこかで学んだ誰かの理論を語るよりも100倍くらい説得力があるのではないでしょうか。

なので僕が現実逃避で遊んでいるようなことも実際には仕事にめっちゃ生きているので、もしクライアントさんでこの記事読んでいる方おられましたら多めに見ていただければ幸いです。(必ず仕事に生きてきますので)

 

久しぶりにブログを書いたら頭の中がすっきりしました

ほぼリハビリのために2年ぶりにブログ書いたらあっという間に6,000字超えてました。そしてここまで読んでくれている人は3人以上はいるのでしょうか。

書いているうちに思い出してきましたが、結局自分にとってのブログは自分のためだったということに気づきました。もちろん読んでくれて何かの役に立ったとか言われたらそれはそれで嬉しいことですが、あまり難しく考えずに自分の頭の中の整理のためにまたゆるやかに再開しようかと思います。

そして何より再びブログを書くきっかけをくれたN君に感謝です。ありがとう。

会社員を辞めて6年、ブログ更新を辞めて2年の43歳のおじさんは元気に生きています。

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