GoPro動画製作時に気をつけている「7つのチェックポイント」
GoProアクティビティ動画はどのようなことを気をつけて作っているのか?
僕らの会社Groovoostで今年の1月から始めた「GoPro事業部」では、毎月一回GoProを使ってアクティビティ体験を動画にするという活動をしており、早いもので半年が経ちました。
こちらが一月から始めたGoProアクティビティの動画です!
動画はインスタでも載せることが多いので、1分以内におさめるのを前提でYouTubeではちょっと長めに別バージョンで作る感じです。
そして最近の傾向としてInstagramの方が実はDMとかで撮影に関する質問とかが増えてきました。ちなみにかなりお若い方が最近は多いです。おそらくGoProがインスタでの人気が上がったことがあり、最初は写真用としてGoProを活用していた人が動画にも興味を持ち始めているというのがあるのでしょう。
動画の作り方に正解というのはないので自由に作って楽しんだらそれでいいと思うのですが、僕らなりに「撮影する段階で気をつけているステップ」があるので、今回の記事ではそれについてシェアしたいと思います。
あくまでも一つの参考例として見てもらえれば幸いです。
GoProオフィシャルから発売されているガイドブックももちろん参考になります!
過去ブログ記事で紹介しましたが、こちらは全て英語です。内容的にもかなり充実しておりますが、いかんせん英語的な部分とオフィシャルで作られている映像の作り方の解説になるので、ハードルが高いのは事実です。
今回の記事は「そこまで本格的にやらないんだけど、もうちょっといい感じにしたい」という方向けにシンプルに整理していきます。
GoPro撮影時に気をつけている7つのポイント
実を言うと、毎回制作する前は結構不安だったりします(笑)
どういう不安かというと「ちゃんとコンテンツになるかな、、、」「ちゃんと映像としてまとめることができるだろうか」などの不安がつきまといます。これから紹介する7つのステップは言わばその「不安を解消するために編み出された」と言っても過言ではないでしょう。
今回の記事では直近に作った「ポゴスティック」を例に挙げて解説したいと思います。
1、リサーチ
そもそも参加したことのないアクティビティにいきなり行って撮ることはしません。そこで役立つのがYouTubeです。上記で紹介したポゴスティックですが、検索でに引っかかったのがこちら
サムライカップヌードル「POGO篇」
こんなにカッコいい映像は撮れるかどうかはさておき、見るとGoProっぽいカットも含まれていることが分かります。 あとはオフィシャルの映像とかもありました。
検索すると、よっぽどのレアなものでない限り「作例」というのはいくらでも出てきます。ただここで注意したいのは例えばカップヌードルのCMの人はプロの人を起用しているので、おそらくその真似をしようとするとむしろカッコ悪くなる可能性があるという「リスク」にも気づくことができます。
また、ポゴスティックの場合だと普通に撮ったら「ピョンピョン跳ねているだけ」の映像になるという恐れもあるので、この時点で
「初めてトライした人が、乗れるようになって楽しんでいる」
という過程を映像にしようというシナリオが生まれました。リサーチの一番大事な部分は「こういう風に作りたい」という目安の部分と、「自分たちが出来ること」というギャップを埋める上での「情報整理」だと言えるでしょう。
リサーチで下調べをすることで、7割型のイメージは湧くことでしょう。
2、GoProらしい装着方法
「GoProならではの視点」とても大事です。撮影前にはノートにどこに装着したらどういう画が撮れるのかということを実際に手を動かして書いてイメージします。実際のノートがこちらになります。
使ったアイテムはこちら
こんな感じで、まずは「GoProだから撮れる映像」をイメージして、当日の撮影に臨んでいきます。
3、状況説明のカットを必ず盛り込む
上記の「GoProらしいカット」はもちろん面白いです。ただ、マウントしたところが特殊すぎると動きが激しくて「どういう状況なのか」ということが分からない場合がほとんどです。あと動きが激しいとそれだけで激しくて酔ってしまったりして見てもらえない可能性もありますので、見ている人に「いまこういうことしてます」という状況説明が必要になります。
ここでおすすめしたいのが「GoPro Karma Grip」。手ブレ補正を抑える人気アイテムです。
手ブレを抑えてくれるので、歩きながら撮影してても「手ブレ」を気にせずに回り込んで撮影などが可能です。
上記の映像と、スティックに装着したGoPro映像を組み合わせることによって、「こういう状況で遊んでいるんだ」ということを伝えるようにしております。
こちらの映像では人間の大きさとスティックの大きさを並べることで、スティックの説明に変えているイメージです。ちょっとの時間であれば三脚を使わずに安定した「状況説明」のカットが撮ることが可能になります。
4、一番盛り上がるところはどこか?
ここは一番力を入れたい撮影ポイントです。今回の撮影では、ポゴスティックでキレイにジャンプが決まった瞬間です。
こちらもKarma Gripで撮影した素材ですが、ちょっとローアングルから上目を狙って撮っています。できるだけ高く飛んでいるようなイメージで、空の背景にキレイに写っている瞬間をおさえるために何度も飛んでいただきました(インストラクターさん、ありがとうございます)
ちなみにこちらのシーンでは最初からスローにする予定だったので、設定をフルHDの120fpsで撮影しました。
映像的にも見ている人に「ハイライトシーン的な心地良さ」を感じていただくことが一番の目的ですが、もう一つの目的としては「タイトル画像」という役割があります。YouTubeであったらタイトル画像の「サムネイル」またはInstagramであれば「カバー写真」のように、一目で「何の動画なのか」ということを分かっていただく「キービジュアル」の役割を果たします。ここの撮影に関しては何度も時間の許す限りこだわりたいものです。
5、多少の演出
ここからはちょっとテクニック的な部分に入ります。時間が許すのであれば、映像的な演出もちょっと遊びココロを持ってやってみて欲しいです。
例えばポゴスティックにあらかじめGoProを設置しておいて、それをトランクから取り出すというのもよく使われてはいますが、好きな演出です。
あとはちょっと映画の登場シーンみたいに並んで歩いてもらったり笑
こういう演出で遊んでみると、映像を作るのがどんどん楽しくなってきます!
6、ハプニングもウェルカム
これこそGoProならではの楽しみです。録画ボタン押しっぱなしだからこそ「撮れている映像」に味が出ます。幸か不幸か、僕が運動神経悪かったために、ポゴスティック練習中にコケてしまい、その映像をしっかりとGoProが押さえてくれてました笑 しかも装着していたシールが剥がれて飛んで行ったというオマケ付き!!
思わずインストラクターが「いい画撮れましたよ!」と言ってしまったその瞬間も「おいしいしい素材」に変わります。ある意味このハプニングショットこそGoPro動画の醍醐味なのかもしれません。
7、締めはどうするのか?
ここもかなり頭を悩ませるところです。最高の景色だったりしたらそれだけで十分なんですが、そうもいかない状況が多かったりします。
そんな時に便利なのが
とりあえずGoProに向かってハイタッチ
(またはガッツポーズ)
「GoProあるある」
ベタ中のベタですが、とりあえず決まります(笑)締めの映像に困ったらとりあえずこれ、やっておきましょう!
ただ、僕としてはこれ以外の締めを他にもバリエーション考える必要ありますが、これがハマるパターンかなり多いです。嘘だと思ったら是非一度お試しください。以外とはまります。
自分なりの「チェックポイント」を用意するだけでグッとクオリティが上がる
以上、「GoPro動画のクオリティを上げる7つのチェックポイント」について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
冒頭にもお伝えしたとおり、決してこれが正解ではありません。これは僕自身が「どうやったら面白くできるのか」ということを感覚ではなく、精度を高めるために設けたチェックポイントであり、おそらくもっと良くするためのチェックポイントも多々あるかと思います。大事なことは一度作った動画でも何度も見直して「ここ、こうしたらもっと面白くなったかも」と検証をして「次はこうしてみよう」と、自分なりのチェックポイントと、自分の課題を設定して楽しみながらやることだと思います。
そのために色んな動画を研究して「今度はこれにチャレンジしてみよう」「この撮影方法を試してみよう」と、考えているとどんどん作るのが楽しくなってくるはずです。
この記事を読んで、「GoPro動画作ってみました!」などありましたら、是非コメント欄にYouTubeのリンク等教えていただければ嬉しいです!