民生機で買えるおすすめ360度カメラはどれだ?!(2016年版)
2020/09/14
360度カメラは何を買ったらいいのだろうか?
InterBeeやゲームショーなどでも今年のブームだった360度カメラ。まだまだ黎明期ということもあってわからないことが多いです。遊びでは面白かったりしますが、仕事としては実は敬遠していおりました。 というのも、実際に360度映像をやっている友人から聞いたのですが、複数のカメラを取り付けて編集する場合に「スティッチ」という作業が必要になり、それがものすごく大変ということで、これはできればやりたくない(笑)と思っておりました。 そんなさなか、映像を制作させていただいたファッションブランド「ノイインテレッセ」様のご依頼で、 「イベント用にサーキット走行シーンのVR映像をお願いしたい」 という要望をいただきました。 (メインで制作いただいた映像はコチラ)
本来であれば、GoProなどを複数組み上げて4K素材で組み合わせるのが一番なのですが、さすがにそこまでの予算は組めなかったので、民生機の中で使えるものを探す旅に出ることになりました。前置き長くなりましたが、今回は実際に使ってみてのそれぞれの機能の一長一短を含めて体験談としてご紹介させていただきます。最初に買った360度カメラ「360fly」
なぜ選んだかというと、レンズが一つで4K画質で撮れるという点で良いと思いました。 が、しかし。一番の落とし穴がここにありました。 シングルレンズゆえに、「死角」が生まれてしまうのです。 動画設定でも露出やホワイトバランスなど調節できるのは良かったのですが、思った以上に見切れる部分が出てしまうのがやはり残念でした。 やり方によってはロゴを埋め込む方法なども試してみましたが、やはり360度映像の醍醐味とも言える「全方位」を見渡せるのは絶対に欲しいと思いました。 ちなみに最初にこれを買った時には並行輸入品しかなくて、9万円くらいでした、、(涙)一番ポピュラーなRICOH Theta S
何と言っても全天球が撮れるのがポイント、、、 だったのですが、、、Thetaの一番の弱点は「動画設定」が細かくできない
という点。 撮影はレーシングカーの中だったのですが、レーシングカーは思っている以上に機械が詰め込まれていて通常の車よりもかなり暗い状態でした。そんな状態で設置すると完全に外の色が飛んでしまい、今回重要な「走行の疾走感」を味わうことができませんでした。。。 だがしかし 「今回の案件においては」あまり活用できませんでしたが、プライベートで持つ分にはかなり遊べます。というかこの案件が終わってから一番遊んでいるカメラかもしれません。まずサイズが小さいので気軽に旅行に持っていけますし、沖縄旅行に行った際にもこんな写真が撮れてしまうので面白いです。
動画設定さえ細かく出来ていたら、、、おそらく現在最強の民生機360度カメラだったのに、、、
最終的に落ち着いたのがSamsung 360GEAR
最初からこれにしていれば良かったのですが、、、 なぜ避けていたかというと、「他のアイテムを揃える必要がある」という点です。 まず操作でモニタリングするのにiphoneではだめで「Galaxy端末」を用意する必要があります。 ネットでも出回っていますが、僕は秋葉原の中古屋で確か32,000円くらいで買いました。 さらに、綺麗な状態で視聴しようとするならSamsung製VRゴーグルが必要となります。 「つまり、綺麗な状態でちゃんと撮影して視聴しようと思った場合に
1、GEAR360カメラ 2、Galaxy端末 3、専用VRゴーグル
の3つが必要となり、なんだかんだでけっこうかさむってことになりました。。。 (最初からこれにしておけば、、、、) ただ、今回のミッションにおいてはこの状態が一番見栄えもよく、やはり純正で組んでいるだけに通常のスマホで安いVRゴーグルに装着してみるよりもかなり綺麗に見えるので良かったというが一番の落ち着きどころでした。
さまざまな試行錯誤を経て完成した動画がこちら!
視聴推奨環境:Google Chrome
実際にゴーグルを装着してみるとかなり臨場感あります。 12月17日に銀座三越で開催されたイベントでも無事に活用いただいて、反応は上々でございました!日々進化している360度カメラ
360度映像がまだ黎明期にあるということもあって、かなりいろんな機材が出ている状況です。 実はこの撮影は8月くらいからやっていたのですが、その間にもすでにNIKONから新型のカメラなども登場している状況です。
今回の状況ミッションでは最終的に「展示会で体感する」という目的の元、一番合うのがSamsungのセットだったわけですが、視聴環境や楽しみ方によっても選ぶ基準は大きく変わることがお分かりいただけましたでしょうか?? 各種メーカーで対象と使い所もかなり変わってくるので、購入の際は「最終的なアウトプットをどこに置くのか」ということを明確にして、家電量販店でしつこいくらい質問をして聞いてみることをおすすめいたします。