【編集の裏側】音源から読み解くストーリー構成とカット選び(図解あり)
2015/01/23
今回も題材はコチラ 「REWIND 2014」
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図解でシンプルに読み解いていくと分かり安い。
出来たものを見ると「あーなるほどね」ってなる映像ですが、今回はどのように
構成をしていったのかというのを見ていきます。
音楽の専門用語とか良く分からないので、自分に分かる言葉で説明していくので
そこらへんはご了承ください。
【ざっくり図解にするとこんな感じ】
時間軸は左から右に流れて行くという流れで進んで行きます。
「序章」から始まって、「プチ盛り上がり」に突入して、一旦「クールダウン」を
挟んで、「転換」から一気に「フィナーレ」に入るような感じです。
で、これをもっと具体的に落とし込んでいくと以下のようになります。
【序章】
「これから始まる」感を出しつつ、全体象を見せないカット。
ここで伝えたいのはなんとなくの「予感」的なカット
「嵐の前の静けさ」感が出るカットを選んでいきました。
プチ盛り上がり
始まった感の演出、でもフィナーレがあるから出しすぎない感。
最高の見せ場は最後にとっておくためですが、かといってなかなかいい感じのカットを選びました。
クールダウン
ちょっとお休み「静」の時間です。この後に来るフィナーレへ向けての
重要な場所です。今回はカラーランでのスローモーションを使うことで
この辺の演出をしました。
転換
フィナーレへの助走、クールダウンしたところから再びドラムが入るタイミング
だったので、ここで太鼓のシーンを組み合わせてみました。
グランドフィナーレ
ここが最高の見せ場です。今回はBMXとマウンテンバイクの疾走するシーンを
ふんだんに取り込んで一気に最後まで駆け抜けるカットを選びました。
この考え方は撮影でも生かせる
今回はすでに撮ってある素材から、音源を元にシナリオと構成を考えてカット選びにつなぐ
という方法で説明しましたが、事前にしっかりと設計図(コンテ)と音源が決まっている場合で
あれば、「撮影すべきカット」がおのずと見えてくるかと思います。
仮に音源が決まってなかったとしても、上記のように「イントロ」で使うカットとか
「フィナーレ」で使うカットになるような素材さえおさえていけば、後からでも色々と組み替えることが
できます。
例えば旅行なんかの遊びの映像を撮る時でも、「帰ってからどういう構成にするか」と
おぼろげながらイメージしながら撮影すると、使えるカットも増えてくるかなと思います。
今回書かせていただいたのはあくまでも個人の一例なので、正解とは言えないのですが
撮影が楽しみになる人が増えるきっかけになれば幸いです。
次の記事では編集で使った小ネタについて書いていきます。