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脱サラ動画クリエイター松本敦がお送りする「レンズの向こう側にあるワクワク」を届けるブログ

【図解・動画サンプルあり】LOG撮影からLUTによる色補正の流れについて

   

LOG,LUT

 

この記事はこんな方におすすめ


・「Log収録」とか「LUT」とかの位置付けが分からない

・言葉の意味はなんとなく知ってるけど、どうしたらいいか分からない

ちょっと前から映像業界の中では
スタンダードになりつつあった
「LOG撮影(収録)」とそれに
伴う色補正(カラーグレーディング)

なんとなく用語を聞いたことは
あるものの、僕自身も使って
いなかったということもあり
あまり踏み込んでいませんでした。

最近の仕事でPanasonic GH4に
V-Log収録前提の仕事があったり、
DJI OSMOのD-Logでの色補正など
結構身近になってきました。

ただ、僕自身が全体像を理解するのに
ちょっと苦労したこともあり、
一連の流れで理解するまでに
時間がかかったこともありましたので
せっかくの機会なので
自分の理解した流れで説明して
いこうと思います。

 

 

図解:LOG撮影からLUTによる色補正の流れ

まずは全体像を理解するために図解を
用意しましたので、どうぞ。

 

LOG撮影からLUTによる色補正の流れ

LOG撮影からLUTによる色補正の流れ

 

ざっくり言うと「手間をかけて色補正をする」

LOG撮影(収録)とかLUTとかの用語は
あとで説明していきますが、これらは
全て「色補正」をするためのものになります。

流れの中で用語を理解すると
全体像が見えてきますので
ついてきてくださいね。

ちなみにこの辺の知識については
下記の書籍に詳しく載っておりますので
気になる方は是非読んでみてください。

 

では図解に従って説明していきます。

その1、色補正にこだわるなら「LOG撮影」のできるカメラが必須

スクリーンショット 2016-03-08 午後3.02.57

まず前提として「LOG収録」できる
カメラが必要となります。

LOG収録とは、普通に撮影するよりも
色などの情報が多く収録できる
収録方法になります。

各メーカーによって
「LOG」の名称なども変わります。

Log収録の出来るカメラ

 

SONYなら「S-Log」

 

Panasonicなら「V-Log」

GH4の場合、別途「V-Log」コードを購入することでLog撮影が可能になります。


Canonなら「Canon-Log」


DJI製品の「D-Log」

SEKIDO Phantom

OSMO SEKIDO

 

以前はCanon C100などに搭載されて
どちらかというと業務用だった
「LOG収録」ですが、ご覧の通り
DJI 製品にも搭載されるなど
民生機にも多く適用されるように
なりました。

ここに挙げた以外にもLOG収録
出来るカメラもあるので、
色補正に興味ある方は
パンフレットのスペック等で
「〜LOG」という機能が
あるかどうかというのも
調べてみてはいかがでしょう。

 

その2、LOGで収録した映像は驚くほど「浅い」感じ

 

スクリーンショット 2016-03-08 午後3.03.13
今回はPanasonic GH4に新たに入れた
「V-Log」を例にサンプルで撮りました。

上の写真がLOGで撮影したものです。
アイアンマンの赤や、全体的な
コントラストが薄めで撮影されます。

この薄めで撮影された素材が
「LOG」の特徴となります。

詳しいことは割愛しますが、
「LOG」素材は色などの情報が
とてもたくさん含まれているので

「後から加工しやすい」
素材となります。

写真撮影で言うところの
JPEGではなくRAW撮影
という感じでしょう。

 

その3、編集ソフトで「LUT」を適用する

スクリーンショット 2016-03-08 午後3.03.21

 

この辺からちょっとややこしく
感じるかもしれないので
もうちょっと頑張ってくださいね。

基本的に「LOG」で撮影されたものには
「LUT」というものを適用します。

「LUT」とは「Look Up Table」の略です。

Wikipediaによると

計算機科学におけるルックアップテーブル(Lookup table)とは、
複雑な計算処理を単純な配列の参照処理で置き換えて
効率化を図るために作られた、配列連想配列などのデータ構造のことをいう。

なんのことかよくわかりませんが
ざっくりイメージで言うと

情報量のたくさん詰まった「LOG」素材の
色や光の情報を呼び出してくる「データ」

こんな感じでしょうか。

あくまで理解するためのイメージ
なので、間違ってたらすいません。

LUTとはLOGの情報を引き出すために必要なもの

として認識すれば間違いないでしょう。

つまり、LOG素材とLUTはセットで
完結するという感じです。

 

LUTってどこで探すの??

 

ではその「LUT」ですが、無償、有償など
ネットで探すことになります。

ちなみに「LUT」ファイルの拡張子は
「.cube」となります。

【メーカー提供のLUT】

・Panasonic 提供「V-Log用LUT」

・SONY提供 「S-Log用LUT」

各メーカーのLOGを最適に引き出すための
LUTが提供されている場合もありますが
DJI社の「D-Log」のLUTはまだ
ないようです。

【有償のLUT】

またいい感じのLUTになると
有償でパックで売っていたりします。

OSIRIS Cinematic Film Emulations

PixelFilm [FCPX Lut Film]

などなど、まだまだ見始めたばかりで
探し切れてないのですが、いい感じの
サイトなどありましたら是非教えて
いただければと思います。

 

編集ソフトで「LUT」を適用する

 

DaVinci resolve

DaVinci resolve

 

一番色補正に適していると言われているのが
ブラックマジック社の「DaVinci Resolve」

標準でいくつかの「LUT」をすでに
導入しているので、色補正には
もってこいであります。

 

FCPXでLUTを適用する

 

僕の場合上記のDavinciを使い慣れていないのも
あるので、Final Cut Pro X(FCPX)で
使っていく方法を書いていきます。

 

・FCPXの標準機能を使う

1、映像素材をクリップして
パラメーターの「情報」タブをクリック

2、真ん中の方に「ログ処理」があります。

スクリーンショット 2016-03-08 午後5.51.46

3、クリックすると適用する「LUT」が複数登場

スクリーンショット 2016-03-08 午後5.51.53

4、適用すると色が変わります

スクリーンショット 2016-03-08 午後5.52.19

ちなみに現在はこちらに出ているLUTのみの
適用で外部からLUTを入れることはできないとのことです。

ブログ公開時にTwitterで
教えていただきましたので追記いたしました。

教えていただいた

@tamagenさん
@ys_kitchenさん

ありがとうございました!

 

・PixelFilm社「Lut Loader」を使用

前回のブログで紹介した「PixelFilm」
無料のLUT Loaderとうプラグインを導入。

スクリーンショット 2016-03-08 午後3.52.05
これをインストールすることによって
FCPX上でも素材に「LUT」を適用することが
可能となりました。

 

・RED GIANT 「Magic Bullet Looks」を使用

本格的な色補正ソフト「Magic Bullet Looks」
でもLUTを読み込むことが可能です。

スクリーンショット 2016-03-08 午後4.14.51
こちらは他にも高機能なものがあるので
お値段は5万円近くします。

などなどLUTを適用する方法は
いくつかございます。

まだ他にもあると思うので
自分のソフトで使うにはどうしたら
いいかというのはまたGoogleで
是非調べてみてください。

 

 

せっかくなので有償のLUTを買ってみた。

PixelFilmのFCPX LUT : FILMを購入

FCPX LUT FILM

FCPX LUT FILM

 

インストールして先ほどの「LUT Loader」から
開いてみるとズラリ購入した「LUT」が並びます。

スクリーンショット 2016-03-08 午後3.54.35

 

室内でのつたない素材になりますが
比較映像アップしたのでどうぞ。

 

 

以上、LOGとLUTによる「色補正」の流れでしたが
伝わりましたでしょうか?

 

 

LOGとLUTによる「色補正」の流れのまとめ


1、LOGが収録できるカメラが必要

2、編集ソフトでLUTを適用
3、好みのLUTはネットで探そう

長々と書いてきましたが、
ざっくり言うとこの3つに
集約できるのかなと思います。

 

ぶっちゃけちょっと面倒ではありますが
これはこれで編集に新しい楽しみが
出来たことだと思います。

LOG撮影は以前はCMや映画などで
使われていた手法ですが、
民生機にも搭載されたということは
今後もこのような楽しみを広げていく
というメーカーの意向もあると
思います。

ただ機材の進化に編集での手順などが
まだまだ追いついていないで
せっかくの機能を使わない人が
いたらもったいないと思いまして
今回の記事を書く経緯となりました。

僕自身もまだ触り始めたばかりで
今回の記事をまとめるのにも
いろんな人に聞いたり、試行錯誤
しました。

「こういうLUTありますよ」
「編集ではこうした方が効率的ですよ」

などの情報ありましたら
是非Facebookページにコメントなど
いただけましたらありがたいです。
以上、ご静聴ありがとうございました。

 

 

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