Movie For Life | DJI・GoPro・一眼で動画編集の楽しさを伝えるブログ

脱サラ動画クリエイター松本敦がお送りする「レンズの向こう側にあるワクワク」を届けるブログ

【動画あり】1970年代の8mmフィルムをデジタル変換して思い出を再編集

      2016/02/21

8mm フィルム

Movie For Life管理人の松本です。

ちょっとだけブログ更新ご無沙汰でした。
ありがたいことに、仕事が忙しくてまとまった時間が取れずに
更新が滞ってましたが、みなさん夏バテしてないでしょうか?

さて、そんな合間をぬって一つの映像を作っておりました。

まずはこちらをどうぞ♪

1971年から1979年までの貴重な8mmで撮影した映像です。

 

実家に保存されていた貴重な動画撮影機器

 

遡ること半年前に実家に帰省した際に父親の懐かしい撮影機材を
見せてもらいました。
過去記事:【雑誌「ビデオSALONの前身「小型映画」を実家で発見】

父は高校生くらいの頃からこういう撮影機器に興味があって
(当時としてはかなり珍しいことだったと思う)

社会人になってから機材等を揃えては撮影をしていたとのこと。
おそらく当時からしたら機材も相当高かったであろうに、結構
揃えておりました。

多分、いい機材を見たら「節約という名のダムが決壊してしまう」
というDNA がボクにも受け継がれていることなんでしょう。

なので、新しい機材が欲しくなちゃった時には

「DNAがそうなんだからしょうがないよね」と言い訳をして
買っていこうと思います(笑)

 

これが1970年代の「動画制作スタイル3種の神器」だ!!

 

1、 8mmビデオカメラ

今の人には珍しい形になるのかもしれないですが、これが8mmの
ビデオカメラです。

初期の頃は音声が入力できないモデルだったりと、いうことがあって
年を経るごとに新しいのが増えていったとのことです。

今で言ったら「4K搭載!」とかそんな感じだったのかな。

8mmビデオ

 

2、 8mmテープ用編集機

これが当時の編集機器。パソコンじゃないよ!

8mm編集機

この両サイドに突き出したところに撮影したテープを巻きつけて、画面を見ながら
テープを(文字通り)カットしてつなげていく機械。

これを母が編集してつないでくれていました。

今となってはパソコンで指先一つでカットしたり、気軽にまた戻したりできるけど
これがどれだけ大変なことだったのかというのが想像するだけでもすぐにわかります。

今だったら仕事とかで「ちょっと前カットしたところ戻してもらっていいですか」
なんて言われても「了解です♪」って気軽に言えますが、この当時だったら
「気軽に言うんじゃねーよ!切っちゃったじゃねーかよ!!」なんて会話も
してしまうんじゃないかと思ってしまいます(笑)

でも逆に、やり直しがそんなにできないからこそ、一つ一つのカットに対するこだわり
みたいなものもあったのかもしれないですね。テープだって今のSDカードみたいに
データに取り込んで何度も使えるわけでもないし、撮るたびにお金がかかっているし。

一概に便利になったから全ていいわけでもないのかもしれない、とふとそんなことを
思うと同時に、「もしもこれがやり直しがきかないと思ったら」という気持ちで
撮影する時も編集する時もちょっと意識を変えてみようとも思いました。

 

3、プロジェクター

8mmプロジェクター

これがないと8mmビデオを持っていても、見ることができませんでした。

おそらくこの存在が当時ではあまり8mmを使う家庭がなかった大きな理由だったのでは
ないでしょうか。

当時はDVDもなく、ましてやビデオテープもなく、さらに言えばスマホもYoutubeも
なかったんですよね。

Youtubeのアップロード一つで世界中に映像が配信できるって、本当にすごい時代
なんだとありがたく思わざるをえないでしょ!

労力をかけて撮影して、さらにテープを切ったり貼ったりして、この
プロジェクターで映して見るために、相当な機材が必要だったのが
「1970年代の動画制作スタイル」だったということです。

今ではこの機械も動かなくなってしまいましたが、小さい頃は時おりこの機械を
出してきては家の「ふすま」の白いところに投影して見ていた記憶が残ってます。

部屋を暗くして、プロジェクターにテープをセットして動き出すモーター音と
レンズから出る光にほこりが写り込んでキラキラしているのを映画を見るような
感じでいつも楽しみに見ていたのを思い出します。

今でこそスマホで気軽にいつでもYoutubeは見れるようになったし、
見ている「映像」は同じかもしれない。だけどもしかすると実際に見るまでに
時間と労力がかかるからこそ味わえる「豊かな時間」だったのかもしれない。

 

 

8mmテープをデータにしてみよう!

 

そして上記の機器と合わせて残っていたのがこちらのテープ。
しっかりと保存されていました。

8mmテープ

せっかく今自分がこうやって動画をやっているから、これをなんとかしたいと思いました。
テープという性質上、劣化することはさけられないので、データ化してもらえる場所を
探しました。

 

【ダビングスタジオ大阪梅田支店さま】

ダビングスタジオ

WEBサイトはコチラ

ネットで検索すると8mmをデータ変換してくれる業者さんはあるのですが、
意外と多いのが、「8mmを変換して再生するDVDにする」というサービスですが
僕は自分自身でどうしても編集をしたかったので、「データ納品」をしてくれる
ところを探した結果、こちらのサービスを使わせていただきました。

ちなみに気になるお値段ですが、フィルムのサイズによりますが、10本分で
5万円弱でございました。

ちなみに音声が入っているものはしっかりとデータにも反映されておりました。

これはちょっと恥ずかしいので、このブログのみの限定公開と
させていただいております(笑)

 

FCPX編集の小ネタ

 

さて、そんなこんなでデータになった映像を編集していきます。
色補正もせずにそのまま使っているのですが、ちょっといじったのが画像のサイズです。
データ変換してもらったものの画角は4:3でした。

8mm編集

ただせっかく今リメイクするんで、Youtubeとかにアップするなら16:9がいいよな
と思いまして、ちょっとだけ画角に加工しました。

使用ソフトはFCPXです。

使うったのはエフェクトブラウザの「シェイプマスク」

シェイプマスク

これを適用するとこんな感じになります。

8mm編集

ただこのままだとかなり丸っぽくて、カットされる部分があるので
右側の「シェイプマスクパラメーター」をいじって、調整しました。

8mm編集

どうでしょう?

輪郭がちょっとボケていてちょうど「ふすまに」投影したような
そんな感じなります。

(これがしたかったんだよね)

8mm編集

 

 

タイムマシンで時空を超えるような体験

 

フィルムは1979年のボクが3歳の頃から、両親がまだ結婚する前(!)の
1971年にまでさかのぼっていた。

「子供って本当勝手に生きてるんだな」

そう思ったのが正直な感想だった。

3歳くらいの時の記憶なんて、ほとんど残ってないしましてや
「どういうおもちゃを買ってもらっていたか」なんてことも
今となっては全て忘れてしまっている。

でも、このフィルムには誕生日を祝ってもらったり、クリスマスでは
父親がサンタさんになって、いつでも喜ばそうとしている姿が映っていた。

自分の過去でありながら、記憶にはない(というか忘れている)その
出来事を時間を遡り編集していくのはまさに「タイムトラベル」
そのものだった。

 

ただその記録が残っているだけで十分

 

編集していて改めて思ったのが、もちろん誕生日とかクリスマスのような
イベントの時も面白いんですが、実はあとで見てすごい貴重だったのが
「何気ない日常」でした。

「その時着ていた服」「遊んでいたおもちゃ」「乗っていた自転車」
「お気に入りの絵本」「当時の街並み」

普段当たり前過ぎているものの中に、貴重な「思い出」が眠っていることでした。

ありがたいことに、今は当時のように高価な機材をそろえなくても、スマホ一つで
動画が撮影できるし、Youtubeを使って保存することもできます。

他人にしたらどうでもいいことでも「ただその記録が残っているだけで十分」
ということもあるかと思います。
仕事柄、やはり最新機種のカメラは気になりますし、手ぶれしないジンバルとか
性能のいいレンズとか欲しいのは事実ですが(笑)

手ぶれしてようが、フォーカスが合ってなかろうが「その瞬間」にしか
残せないものってあるんじゃないかな、って。

そういうマシンスペックを超えた「人の力」っていうのもあるんじゃないかと
改めて気づかされました。

お子さんがおられる方はiphoneでもいいので、是非「何気ない日常」を
記録として保存されてみてはいかがでしょうか?

もしかしたら30年後とかに子供が編集してくれるかもしれませんよ♪

 

あとがき

 

ちょうど1年前に僕は14年間勤めていた会社を辞めて映像を軸として仕事を
始めました。

過去ブログ:「松本、会社辞めるってよ」

上記の記事にも書いているように、父親は8mmを触ってましたが
実は僕は子供の頃はカメラにはほとんど興味ありませんでした。

2003年ちょっと手にしたデジカメの「録画」機能を押したことが
もしかしたらこの時の記憶を呼び覚ましたのかもしれません。

過去ブログ:「独学動画編集」で渡り歩いてきた機材を振り返る

大学まで行かせていただき、安定している(であろう)会社を辞めることを
伝えた時も、両親はなんの否定もせずに今の道を応援してくれました。

おかげさまで、仕事もたくさんの方からお声かけいただき毎日が
充実し過ぎるくらいの幸せで満たされています。

この映像でも映っていたように、毎日の出来事に感謝しながらこれからも
「誰かの記憶に残る」そんな映像を一個でも多く作れたらと改めて思いました。

 

 

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