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脱サラ動画クリエイター松本敦がお送りする「レンズの向こう側にあるワクワク」を届けるブログ

【コラム】あるベテランカメラマンに教わった「探し続けること」の大切さ

   

探し続ける

今回はコラム、というか日記みたいな感じです。
カメラのテクニックとかそういうことではなくて、
「生き方」に関することでございます ので悪しからず。

 

それはとある映像の完成打ち上げでのことだった。

 

映像制作で関わらせていただいた打ち上げで制作に関わったスタッフみんなでの
飲み会がありました。全員で10人くらいでしたでしょうか。

そこには映像では関わらなかったスチールのカメラマンさんが
おられました。

その方は年齢は50代くらいで、人の良さそうなおっちゃん(←失礼)っていう
感じだったんですが、実はすごい方でした。

名前を挙げたら恐らく誰でも知っているような歌手の方が、ご指名でその方に
撮っていただくために、大阪からもちょっと離れたスタジオまでわざわざ
足を運んで来られるようなそんなすごい方でした。

いわゆる「カリスマカメラマン」とでも言うのでしょうか。

 

「自分がやるべき仕事」はなんなのか

 

仕事上では直接関わりがなかったのですが、せっかく同席させていただいたので
今のポジションを築き上げたルーツというものを教えていただきました。

そこでびっくりしたのが、「もともとは公務員だった」ということ。

ボクはてっきり学生の頃から写真とかが好きで、師匠に弟子入り等をして
叩き上げで今の地位になったのかと思ったらまさかの真逆のお固い職業。

俄然、ボクの興味は沸きました。

高校を卒業してすぐに市役所に務めたらしいのですが、働き始めて3年目くらいで
ふと疑問がよぎったそうです。

「あれ、これって自分じゃなくてもいい仕事じゃない?」

と。

そしてこれがまたすごいのですが、その疑問が頭をよぎった時に、職場の先輩全員に

「今の仕事のやりがいってなんですか?」

と聞いてまわったそうです。
(↑これもすごい行動力)

で、聞いて回った結果どれも自分にとってしっくり来る答えでなかった結果、
すぐに公務員を辞めてしまいました。

 

探し続けてもがき続けた3年間

 

ではそこからすぐにカメラマンになったかと言うと、そうではなくて「模索」の
旅が始まりました。

毎週火曜日と金曜日に発売される「アルバイト情報誌」を見ては
片っ端から電話をして面接を受けて、「まずやってみる」ということを続けました。

3年間で働いた会社は50社以上あり、「合わない」と思ったところは
午前中ですぐに辞めたとのことでした。

最初の頃はまだ若かったものの、20代も中盤に差し掛かり、辞めては探してというのを
繰り返し3年が経つ頃には精神的にもかなり参っていたとのことです。

これも本人がおっしゃってましたが、夜眠りにつく時に神様が降りてきて

「キミはこの仕事をしたらいいんだよ」

ってささやいてくれたらそれやります。

っていうくらいだったそうです。

 

そんな状態で、いつも通りのアルバイト情報誌でふと目に留ったのが

「カメラアシスタント募集 未経験可」の求人だった。

 

 

この経験談から学ぶべきもの

 

人生はささいな「きっかけ」が多く転がっている。

職場の先輩へのインタビューで「仕事に対するやりがい」で魅力的な
答えを言っていたら、今も市役所で働いているかもしれない。

アルバイト情報誌をめくる時にたまたま「カメラアシスタントの求人」を
見逃していたら、今でも職を転々としていたかもしれない。

ボクがこの方から感じたことは

 

「探し続ける意思が道を開いた」

 

その一言に尽きると思いました。

結果的にカメラマンとしての地位を築き上げておられますが、アルバイト
情報誌をめくり続けた3年間では「カメラマンになろう」ということは
明確ではなかったということが非常に示唆に富んでいました。

おそらく目的は「カメラマンになる」ということではなく、最初の職場の
先輩に質問したこと

「自分がやるべき仕事」

それこそが最終的なゴールで、「カメラマン」というのはたまたまぴったり来た
職業だったのかもしれない。

これはおそらく、おぼろげながらも本人の中の「ある基準」というのが明確に
あって、その基準に対して「いるべきか、やめるべきか」という判断を下す
スピードが早かったのかと思われます。

 

すぐに仕事を辞めることを奨励しているワケではありません。

 

こういう風に書くと安易に受け取られてしまってはいけないので補足しておきますが
この記事で言いたいことは

「自分にとっての大切な基準」はなんなんだろうか

ということをしっかり持つということと、それに基づいた「行動」があるということ。
(この方の場合はそれがたまたま色んな仕事をしたというだけ)

さらにそれを「探し続ける」ことが大事だということ。

 

それでもまだまだ「探し続ける」

 

カメラマンのポジションとしてはかなりすごい地位にありながらも
その方はまだまだチャレンジをし続ける。

地域の活性化のために、週末は自分のスタジオを開放してクリエイターさんの
交流の場として場を設けたり、するなどの勢力的な活動を行っておられます。

 

「まだまだやりたいことがたくさんあるんだよね」

 

帰り際にさりげなく語ったその表情は、とても輝いていた。

 

 

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